自分で自分の事を誇らしく思うという「自尊心」が希薄になっている人は、その心に比例してネガティブな感情が増えていくものです。ネガティブ思考が強くなってしまうと、「挑戦が怖くなる」「円滑な人間関係を築けない」「潜在意識に影響し成功が遠ざかる」「心と体は繋がっているので、ネガティブな心が体にも影響してしまう」といったデメリットを負ってしまいます。
一概にデメリットが完全な悪というわけではないのですが、やはりある程度自尊心を高めてこのようなデメリットを回避する必要があるのです。しかし、実際にどのようにすれば自分自身の自尊心を上げることができるかわからないという人も多いはずです。そして、「いつもはある程度の自尊心を保っているが一時的に下がってしまうこと」もあったりしますよね。
この記事では、そんな「自尊心を高める方法と下がってしまった際自分でできる自尊心の上げ方」について解説していきたいと思います。
自尊心は高すぎると逆効果
自尊心を高める方法と言っておきながらも、実は自尊心が高すぎることは幸福とは逆の効果を生む可能性が高いため注意が必要だと言えます。
心理学に関する多くの研究で分かっているのが、学力が仕事、人間関係などに置いてそれほど良い影響を及ぼすことはなく、逆に失敗や批判を招く原因となってしまう可能性の方が高いということです。
「それでは自尊心が低い方が良いのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、前述した通り自尊心が低いとネガティブな感情が増えていってしまうので、ある程度の自尊心は必要なのです。
自尊心を高める方法
それでは、ここからは具体的な「自尊心を高める方法」を挙げていきましょう。
自分は不完全な人間であるということを自覚する
どれだけ外見や性格が良くても、お金持ちであっても、絶対に欠点はあります。2021年現在、地球上に住んでいる約77億人の中にも完璧な人間は存在しませんし、過去数百年から数千年遡ったとしても絶対に存在しないはずです。ということは、「自分自身にも欠点があって当たり前」なのです。
自分の長所を再確認する
誰にでも欠点(短所)があるのと同じように、「誰にでも長所があるもの」です。しかし、自尊心の低い人は自分の欠点ばかりにフォーカスしてしまう傾向にある為、自分の長所に気が付かない場合が多かったりします。そこでおすすめなのが、「自分の長所を紙に書き出す」という方法です。紙に書くことで自分の長所を可視化することができ、客観的に自分の良さを再確認することができるのです。
一時的に下がった自尊心を高める方法
普段はある程度の自尊心を保っている状態だが何かしらの原因により一時的に下がってしまうこともあるものです。そんな時に行いたい対処法を挙げていきましょう。
人の欠点を見つける
基本的に人の欠点を見つけることは良いことではないのですが、一時的に自分の心の中で考える分にはそれほど悪い影響はないでしょう。例えば、「○○は遅刻ばかりするよな」「○○さんは他の人が困っていても気が付かないことが多いよな」というように、周囲の人の欠点を思い浮かべてみるのです。そうすることで、自分が大きな欠点だと思っていることもそこまで重大な欠点ではないと感じ、下がった自尊心を上げることができるのです。
他者に自分の長所を言葉にしてもらう
この方法は、どちらかと言うと重くなりすぎずフランクな感じでお願いする方が良いでしょう。あまり真剣な表情でこの方法をお願いすると、「おかしくなったのか?」と誤解されてしまう可能性があるからです。
お願いする他者は信頼のおける人を選びます。事前に「最近精神的に落ち込んでいる」ということを軽く伝え、「俺(私)に長所なんてある?」と聞いてみるのです。親身になってくれるタイプの人であれば、1つ2つは長所を言葉で伝えてくれるでしょう。「それだけ?」と思う人もいるかもしれませんが、信頼できる人から自分の長所を言葉として聞くことは、心にとって最高の栄養になるのです。
まとめ
今回は、自尊心を高める方法と下がってしまった際自分でできる自尊心の上げ方について解説してきました。
- 自尊心は上がりすぎても下がりすぎても良くない
- 自尊心を上げるためには、「自分は不完全な人間であるということを自覚する」「自分の長所を再確認する」方法が効果的
- 一時的に自尊心が下がった場合には、「人の欠点を見つける」「他者に自分の長所を言葉にしてもらう」といった方法が効果的
自尊心を正常に保つことを普段から意識している人は意外に少ないはずです。ぜひこの機会に自分の自尊心について意識して、改善が必要であれば前述したような方法を試してみてはいかがでしょうか?