自尊心という言葉を聞くと、似たような言葉で「プライド」という言葉が思い浮かぶ人も多いかと思います。
「自分のことを自分自身はどう感じるのか?」という内面的なものが自尊心であるのに対して、プライドは「他者にとっての自分」という外からの視点であるという違いがあります。基本的には同じような意味として使われることが多いので、今回は「自尊心=プライド」という意味合いで解説していきたいと思います。
皆さんの周りにも、自尊心が高い人が何人かいるかと思います。自尊心の高い人に何気なく掛けた言葉がその人の怒りを買ってしまったなんて言う経験をしたことがある人もいるかもしれません。
この記事では、そんな「自尊心を傷つける言葉や態度」について解説していきたいと思います。
なぜ自尊心の高い人は何気ない言葉や態度で傷ついてしまうのか?
自尊心の高い人は、他の人と比べて「怒るポイント」が違っていることがあったりします。その怒るポイントとは、ちょっとした「いじり」であったり、「指摘」などの言動や態度です。一般的な人であれば怒る対象にならない言動や態度が、自尊心の高い人にとっては許しがたいものと映るのです。
どんな人でも、つい口が滑って相手をいじったり指摘してしまうことってありますよね。実はこういった「意識的、もしくは無意識的に相手を見下したりけなしたり否定してしまう言動の事」には、「マイクロアグレッション」という名前が付いているのです。もしも会話の相手が自尊心の高いタイプの人であった場合は、マイクロアグレッションに気を付ける必要があると言えます。
自尊心を傷つける言葉や態度
それでは、ここからは具体的に自尊心を傷つける言葉や態度を挙げていきましょう。
「そんなの簡単だよ」という言葉を使う
この言葉、無意識に使ってしまうことありますよね。「あーそれ?めっちゃ簡単じゃん」そんな風に悪気なく出てしまう「簡単」という言葉は、自尊心の高い人の心を傷つけてしまう可能性があるので要注意です。
「それは違う」と断言する
話している会話の内容に対しての知識があったり、明らかにおかしいと思った時は、「違うよ」と咄嗟に否定してしまうこともありますよね。実はこういった「否定」の言葉は、そこに悪意がなくても、強くなくても自尊心を傷つけてしまう可能性があるのです。このような場合、自尊心を傷つけられた方はムキになって反論してくる場合もありますが、その反論を更に否定してしまうと関係性が悪化してしまう可能性もあるので注意が必要だと言えます。
相手の話よりも強力な話をする
例えば相手が沖縄に旅行に行った時の話を少し自慢げにしてきたとしましょう。その話が終わってすぐに「俺がハワイに行った時は」というように、より強力な話をしてしまうと、相手の自尊心は完全に傷つけられてしまいます。自尊心が高めだなと思う相手には、言葉のマウントを取らないようにするのが得策と言えるでしょう。
言い間違いや言葉の使い方などを指摘してしまう
これも普段の生活の中でつい言ってしまいがちな言葉ではないでしょうか?
「あ、それ○○じゃなくて○○でしょ?」「その言葉は使い方間違ってるよ」そんな風に何気なく指摘してしまうことはありますが、自尊心の高い人に使う場合は傷つけてしまう可能性があるので注意が必要です。このような時は、直接指摘するのではなく「正しい言葉を自分から発して相手に気づかせる」という方法を取ることが有効です。
まとめ
今回は、自尊心を傷つける言葉や態度について解説してきました。
- 「そんなの簡単だよ」という言葉を使う
- 「それは違う」と断言する
- 相手の話よりも強力な話をする
- 言い間違いや言葉の使い方などを指摘してしまう
何気なく使っているこのような言葉や態度は、自尊心の高い人の心を傷つけてしまう可能性があるのです。もちろん、絶対に使ってはいけないというわけではありませんし、自尊心が高くてもそれほど気にしないという人もいるはずです。
ただし、自分も相手も快適に過ごすためには、そういったことも意識するべきだと言えるでしょう。