情報社会である現代では、人生で成功するためには潜在意識が重要らしいと認識している人は多いかと思います。
しかし、認識していたとしても、実際にどのようにすれば潜在意識を使いこなせるのかよくわからない(仕組みはわかっても実際に使うことができない)という人もいることでしょう。
潜在意識を良く知る人が一緒にいて指導してくれればそれほど難しくはありませんが、自分一人で潜在意識を使いこなせるようにするのはなかなか難しいものです。
どのようにすれば潜在意識を使いこなせるかを知るには、まず「潜在意識にアクセスできる状態」にすることが必須となります。そして、潜在意識にアクセスするためには、「脳波」の事を知る必要があるのです。
この記事では、そんな「脳波の種類と瞑想によるアルファ波への切り替え」について解説していきたいと思います。
人間には5つの脳波が存在する
人間の脳には5つの脳波が存在します。
「ガンマ波」「ベータ波」「アルファ波」「シータ波」「デルタ波」の5つです。
どの言葉も専門的な言葉でありながらも、どこかで一度は聞いたことがあるようなイメージがあるのではないでしょうか?
この5つの脳波は、それぞれ特徴の違いがあります。一日中同じ脳波でいる状態はまず考えられず、複数の脳波がチャンネルを変えるように切り替わっていくのです。
それでは、5つの脳波それぞれの特徴について解説していきましょう。
脳波の種類 | 周波数 | 特徴 |
---|---|---|
ガンマ派 | 30~64Hz | ガンマ波は、5つの脳波の中でも一番早い速度の脳波で、興奮していたりイライラしている時になりやすいと言われています。 この周波数が出ているということは、「顕在意識(自分で考えて行動ができる意識)」を使っている状態で、主に交感神経と左脳が活発となっています。 |
ベータ波 | 14~30Hz | ベータ波は、ガンマ波ほど興奮やイライラしているわけではなく、人間が起きて通常の活動をしている時の脳波です。 勉強や仕事など様々なことを考え、選択を繰り返していて、こちらも「顕在意識」を使っている状態となります。ベータ波と同じように交感神経と左脳が活発となっています。 |
アルファ波 | 8~13Hz | アルファ波は、リラックスしていながら集中できるような状態の脳波です。 顕在意識と潜在意識の両方にアクセスできる非常に良い状態であると言えます。 交感神経や左脳よりも主に副交感神経と右脳が活発である状態です。 |
シータ波 | 4~7Hz | シータ波は、アルファ波よりも更にリラックスした状態の脳波です。 完全な無意識状態で、潜在意識が完全に開放されていて、いわゆる眠る寸前の状態です。 副交感神経と右脳が活発となっています。 |
デルタ波 | 0.5~3.5Hz | デルタ波は、5つの脳波の中で一番遅い速度で、熟睡している時の脳波です。 こちらも副交感神経と右脳が活発となっています。 |
瞑想によってアルファ波の状態を作る
日中に活動をしている状態では、ベータ波が基本となり時にガンマ波がとなるなど顕在意識が強く働いているので、潜在意識にアクセスすることが難しい状態だと言えます。
潜在意識を開放するためには、脳波をアルファ波やシータ波の状態に持っていく必要があります。そして、そのために有効となるのが、「瞑想を活用する」ということです。
瞑想と聞くと、ヨガをしながら行うイメージがあるかもしれませんが、瞑想の中級者、上級者になれば「目を閉じて深呼吸するだけ」で瞑想状態に入ることもできるのです。現代では、多くの成功者たちがすでに瞑想を習慣化しており、ビジネスやスポーツといった各ジャンルで他者よりも多く潜在意識を活用しているのです。
具体的な瞑想の方法としては、まずリラックスできる場所で力みのない姿勢を取ります。あぐらをかいて手をお腹の前で組んでも良いですし、膝の上の手のひらを上に向けるように置いても良いでしょう。自分が快適だと思う姿勢を作ったら、深く息を吸ってゆっくりと息を吐いていきます。息を吸う時間よりも吐く時間の方を長くするイメージで行うことがポイントです。
これを何度も繰り返していくうちに、何も考えない(顕在意識から離れる)状態を作り出すことができるのです。
忙しい人であっても、3分~5分という短い時間だけでもこの瞑想をするだけで脳波を変えることができます。
こうすることで自然と脳はアルファ波となり、潜在意識が前面に出てくるような状態となるのです。
まとめ
今回は、脳波の種類と瞑想によるアルファ波への切り替えについて解説してきました。
- 人間の脳には、「ガンマ波」「ベータ波」「アルファ波」「シータ波」「デルタ波」という5つの脳波が存在する
- 潜在意識を使うためには、主に脳を「アルファ波」にすることが重要
- 脳をアルファ波にするためには、「瞑想」が非常に効果的
このようなことがお分かりいただけたかと思います。
今まで瞑想をしたことがないという人は、ぜひ日常生活に瞑想を取り入れてみてはいかがでしょうか?